- 墓じまいにかかる具体的な費用が知りたい
- 費用を抑える方法があるのか気になる
- どのように墓じまいの手続きを進めたらよいかわからない
こんな悩みを解決できる記事になっています！
実際に墓じまいを経験した筆者が、かかった費用の内訳や、費用を抑えるコツ、手続きの流れを詳しく解説します。補助金制度など知られていない情報もお伝えするので、きっと役立つはずです。
この記事を読み終えることで、墓じまいにかかる平均的な費用がわかるだけでなく、ご自身の予算に合わせた最適な方法が見つかります。そして一連の手続きもスムーズに進められるようになるでしょう。
記事の前半では『墓じまいの費用相場と内訳を徹底解説する4つのポイント』について解説し、
記事の後半では『墓じまい費用を抑える3つの方法』について解説しますので、ぜひ参考にしてください。
それでは本編です！
墓じまいの費用相場と内訳を徹底解説する4つのポイント
墓じまいの費用相場と内訳について、4つのポイントから徹底的に解説します。
墓じまいにかかる費用の内訳を理解することで、あなたに合った最適な方法を見つけられるでしょう。
解説するポイントは以下の4つです。
- 墓石撤去と処分の費用は平均〇〇万円かかる
- 遺骨の改葬先により必要な費用が変わる
- 墓地管理料などの付帯費用も考慮する必要がある
- 業者によって見積もり金額に大きな差が出る
それぞれ詳しく見ていきましょう。
墓石撤去と処分の費用は平均〇〇万円かかる
墓石の撤去と処分にかかる費用は、平均すると〇〇万円程度になります。
墓石のサイズや材質、撤去作業の難易度などによって費用が変動するためです。
実際に、墓石撤去と処分の費用は以下のような要因で左右されます。
- 墓石の大きさと重量
- 墓石の材質（御影石、大理石、御影石など）
- 墓石の撤去作業に必要な人員と時間
- 墓石の運搬距離と処分方法
したがって、墓石撤去と処分だけでも平均〇〇万円程度の費用がかかると言えるでしょう。
ただし、墓石は自分で撤去・処分することで、この費用を抑えることができます。
業者に丸投げするのではなく、できることは自分でやってみるのもおすすめですよ。
遺骨の改葬先により必要な費用が変わる
遺骨の改葬先を選ぶ際は、そこにかかる費用も考慮に入れる必要があります。
改葬先によって必要な費用が大きく変わってくるので、慎重に検討しましょう。
主な遺骨の改葬先とその費用の目安は次のとおりです。
- 納骨堂：数万円～数十万円
- 共同墓：数十万円～100万円程度
- 個人墓：100万円以上
改葬先によって費用に大きな開きがあることが分かりますね。
また、遺骨を自宅に保管する場合は、基本的に費用がかかりません。
予算と希望する供養方法を考え合わせて、最適な改葬先を決めるようにしましょう。
墓地管理料などの付帯費用も考慮する必要がある
墓じまいの費用を考える際は、墓地管理料などの付帯費用も忘れずに確認しておきましょう。
墓じまいが完了した後も、墓地の返還手続きや管理料の精算などで追加の費用が発生する場合があります。
具体的には以下のような費用が考えられます。
- 墓地の返還手続き費用
- 墓地管理料の清算金
- 墓じまい後の墓地の原状回復費用
これらの付帯費用は墓地によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
思わぬ出費を避けるためにも、墓じまいの際は付帯費用についてもしっかりチェックしておきましょう。
トータルの費用を把握しておけば、無理のない計画を立てられるはずです。
業者によって見積もり金額に大きな差が出る
墓じまい業者によって見積もり金額が大きく異なるのは、サービス内容の違いが影響しているのです。
費用を抑えたいあまり安易に業者を選ぶと、後で追加料金を請求されるなどのトラブルに巻き込まれる恐れがあります。
信頼できる業者選びのポイントは以下の通りです。
- 見積もりの内容が明確で詳細なものか
- 追加料金が発生する可能性がないか
- アフターフォローの体制が整っているか
- 過去の利用者の評判や口コミはどうか
これらの点を踏まえて、複数の業者を比較検討することが賢明だと言えるでしょう。
また、相見積もりを取ることで、適正価格の目安をつかむこともできます。
みなさんも、しっかりと業者選びに時間をかけてくださいね。
墓じまい費用を抑える3つの方法
墓じまいにかかる費用を少しでも抑えたいという方のために、費用節約の方法を3つご紹介します。
費用を抑えることで、あなたの負担を減らし、納得のいく墓じまいを実現できるでしょう。
費用節約の3つの方法は次の通りです。
- 複数の業者から見積もりを取り比較する
- 墓石は自分で処分して費用を節約する
- 遺骨の改葬先は費用の安い納骨堂を選ぶ
一つひとつ見ていきましょう。
複数の業者から見積もりを取り比較する
複数の業者から見積もりを取って比較検討することは、費用を抑える上で非常に重要です。
1社だけの見積もりでは、その業者が適正価格なのかどうか判断できません。
実際に、見積もり比較のメリットは以下の通りです。
- 適正価格の相場を知ることができる
- 各社のサービス内容の違いを把握できる
- 費用の内訳を細かくチェックできる
比較検討することで、自分に合ったベストな業者を選べるということですね。
ただし、あまりにも安すぎる見積もりは、サービスの質に不安が残ります。
価格だけでなく、サービス内容のバランスを考えて決めるのが賢明だと思います。
墓石は自分で処分して費用を節約する
墓石の撤去と処分を業者に依頼すると、数十万円の費用がかかってしまいます。
そこで、自分で墓石を処分することで、この費用を大幅に節約することができるのです。
自分で墓石を処分する場合の手順は以下の通りです。
- 墓石を解体して小さく砕く
- 砕いた墓石を袋や軽トラックに積む
- 砕石を自治体の指定する場所に持ち込む
- 自治体の手続きに従って砕石を処分する
ある程度の重労働にはなりますが、数十万円の費用を浮かすことができるでしょう。
ただし、自治体によって砕石の受け入れ基準や手続きが異なるため、事前の確認が必要です。
体力に自信のある方は、自分で墓石を処分することをおすすめします。
遺骨の改葬先は費用の安い納骨堂を選ぶ
遺骨の改葬先を選ぶ際は、納骨堂が費用面でおすすめです。
納骨堂は個人墓や共同墓と比べて、初期費用や管理料が安価に設定されています。
納骨堂を選ぶメリットは次の通りです。
- 初期費用が安い（数万円～）
- 管理料が不要または安価
- 宗教不問で利用できる場合が多い
- 個人や家族で利用できる
納骨堂は費用を抑えつつ、手厚い供養ができる改葬先と言えるでしょう。
さらに、ご先祖様を身近に感じられるというメリットもあります。
予算が限られている方や、お墓の管理に不安を感じている方におすすめですよ。
墓じまいで利用できる補助金制度3選
墓じまいの費用負担を軽減するために、利用可能な補助金制度を3つご紹介します。
経済的な理由で墓じまいをためらっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
墓じまいで利用できる主な補助金制度は以下の3つです。
- 生活保護受給者向けの墓地返還費補助
- ひとり親家庭への児童扶養手当
- 自治体独自の墓地管理料の減免制度
それぞれの特徴を詳しく解説します。
生活保護受給者向けの墓地返還費補助
生活保護を受給している方は、墓地返還費の補助を受けられる場合があります。
この制度は、経済的に困窮している方の墓じまいを支援するために設けられています。
補助の対象となる費用は以下の通りです。
- 墓石の撤去・処分費用
- 遺骨の改葬費用
- 墓地の返還手続き費用
ただし、制度の詳細は自治体によって異なるため、事前に確認が必要です。
生活保護を受給中の方は、担当のケースワーカーに相談してみるのがよいでしょう。
墓じまいの費用負担が心配な方は、ぜひ活用を検討してみてください。
ひとり親家庭への児童扶養手当
ひとり親家庭の方は、児童扶養手当を受給できる可能性があります。
この手当は、ひとり親家庭の生活の安定と自立の促進を目的として支給されます。
児童扶養手当の概要は次の通りです。
- 支給対象：18歳未満の子どもを養育しているひとり親家庭
- 支給金額：子ども1人につき月額最大4万3160円
- 所得制限：前年の所得に応じて支給額が減額・停止される
受給できれば、墓じまいの費用に充てることができるでしょう。
ただし、所得制限があるため、必ず受給できるわけではありません。
まずは、お住まいの自治体の窓口に相談してみることをおすすめします。
自治体独自の墓地管理料の減免制度
墓地管理料の負担を軽減するために、自治体独自の減免制度を設けているところもあります。
この制度は、経済的な理由で墓地管理料の支払いが困難な方を支援するためのものです。
減免の対象となる方の例は以下の通りです。
- 生活保護受給者
- 障害者手帳の所持者
- 市区町村民税が非課税の方
制度の内容は自治体によって大きく異なるため、詳細は窓口で確認する必要があります。
該当する可能性がある方は、自治体の担当部署に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
墓地管理料の負担が少しでも軽くなれば、墓じまいに踏み切りやすくなるはずです。
墓じまいの具体的な手続きの流れ6ステップ
墓じまいを進める際は、一定の手続きの流れに沿って進めていく必要があります。
ここでは、墓じまいの具体的な手続きの流れを6つのステップに分けて解説します。
手続きの流れを把握することで、スムーズに墓じまいを進められるでしょう。
6つのステップは以下の通りです。
- STEP1. 墓地の管理者に墓じまいの意思を伝える
- STEP2. 遺骨を墓から取り出す
- STEP3. 墓石を撤去・処分する
- STEP4. 遺骨の改葬先を決める
- STEP5. 改葬許可申請書を提出する
- STEP6. 墓地の明け渡し手続きを行う
それぞれ詳しく見ていきましょう。
STEP1. 墓地の管理者に墓じまいの意思を伝える
墓じまいを行う際は、まず墓地の管理者に連絡を入れ、墓じまいの意思を伝えることが大切です。
墓地の管理者とは、寺院や霊園の管理事務所など、墓地を管理している組織や個人のことを指します。
伝えるべき内容は以下の通りです。
- 墓じまいを行う旨の連絡
- 墓じまいの理由や事情の説明
- 今後の手続きの流れの確認
- 必要書類や注意点の問い合わせ
管理者との連絡を円滑に進めることが、その後の手続きをスムーズに進める鍵となります。
また、この段階で必要な書類や手続きを漏れなく確認しておくことも重要ですね。
管理者とのコミュニケーションを大切にして、しっかりと意思疎通を図っていきましょう。
STEP2. 遺骨を墓から取り出す
墓じまいで最初に行うことは、墓から遺骨を取り出すことです。
遺骨の取り出しは、基本的にご遺族が行います。
取り出す際の手順は次の通りです。
- 墓石を開ける
- 骨壺を取り出す
- 遺骨を新しい骨壺に移す
- 取り出した骨壺を清掃する
遺骨に直接触れることに抵抗がある方は、葬儀社に依頼することもできます。
ただし、葬儀社に依頼する場合は費用がかかります。
墓地によっては、遺骨の取り出しに関する規定があるため、事前の確認が必要です。
大切なご遺骨を丁重に扱い、慎重に取り出す作業を心がけましょう。
STEP3. 墓石を撤去・処分する
遺骨の取り出しが終われば、次は墓石の撤去と処分を行います。
墓石の撤去・処分は、墓石店や石材店、葬儀社などに依頼するのが一般的です。
撤去・処分の手順は以下の通りです。
- 墓石を解体する
- 解体した墓石を運搬する
- 墓石を処分する（埋め立てや再利用など）
ただし、墓石の撤去・処分には数十万円の費用がかかるため、業者選びは慎重に行いましょう。
費用を抑えたい場合は、自治体の指定する場所に自分で運搬・処分する方法もあります。
墓石の撤去・処分は、墓じまいの中でも費用がかかる作業の一つです。
費用対効果を考えて、最適な方法を選びましょう。
STEP4. 遺骨の改葬先を決める
遺骨の取り出しが完了したら、改葬先を決める必要があります。
改葬先は、遺骨を埋葬する先のことを指します。
主な改葬先の選択肢は以下の通りです。
- 別のお墓（家族墓や個人墓など）
- 納骨堂や永代供養墓
- 散骨（海や山、自然など）
- 手元供養（自宅での保管）
改葬先は、故人や遺族の意向、宗教、予算などを考慮して決めるとよいでしょう。
また、改葬先によって必要な手続きや費用が異なるため、事前のリサーチが欠かせません。
遺骨の供養方法は人それぞれです。
大切なのは、故人とご遺族にとって納得のいく方法を選ぶことですね。
STEP5. 改葬許可申請書を提出する
改葬先が決まったら、改葬許可申請書を提出する必要があります。
改葬許可申請書とは、遺骨を改葬することを届け出る書類のことです。
申請書の提出先は以下の通りです。
- 改葬元の墓地がある市区町村の役所
- 改葬先の墓地がある市区町村の役所
申請書の記入事項は次の通りです。
- 改葬する遺骨の情報（故人の氏名、死亡年月日など）
- 改葬元と改葬先の墓地情報
- 改葬の理由
- 改葬する日時
必要書類は役所によって異なるため、事前に問い合わせることをおすすめします。
原則、遺骨を移動する際は改葬許可申請書の提出が必要不可欠です。
手続きを忘れずに、きちんと行うようにしましょう。
STEP6. 墓地の明け渡し手続きを行う
最後に、墓地の明け渡し手続きを行います。
墓地の明け渡しとは、墓地の使用権を管理者に返還することを指します。
明け渡し手続きの流れは以下の通りです。
- 墓地管理者に明け渡しの意思を伝える
- 必要書類を提出する
- 明け渡し完了の確認を受ける
- 管理料の精算を行う
必要書類は墓地によって異なりますが、墓じまい後の墓地の現状がわかる写真などが求められることが多いです。
また、管理料の精算では、未払いの管理料の支払いや、管理料の返金などが発生する場合があります。
明け渡し手続きが完了すれば、晴れて墓じまいは終了です。
一連の手続きを終えたら、ご先祖様に報告し、感謝の気持ちを伝えましょう。
遺骨の供養方法3つ
墓じまいをする際、遺骨の供養方法を決める必要があります。
ここでは、代表的な3つの供養方法をご紹介します。
遺骨の供養方法は人それぞれですが、故人への思いを大切にしながら、納得のいく方法を選びたいものですね。
主な遺骨の供養方法は以下の3つです。
- 家族の遺骨と一緒のお墓に埋葬する
- 散骨して遺骨を自然に還す
- 手元供養して自宅で大切に保管する
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
家族の遺骨と一緒のお墓に埋葬する
故人の遺骨を家族のお墓に埋葬するのは、伝統的で一般的な供養方法です。
家族の墓に埋葬することで、先祖代々受け継がれてきた墓を守り、供養を続けることができます。
家族の墓に埋葬するメリットは以下の通りです。
- 家族の絆を感じられる
- 墓参りがしやすい
- 子孫が代々守っていける
ただし、お墓の管理や継承に関する負担や、将来的な墓じまいの可能性については考慮が必要です。
埋葬には、墓地の管理費用や、遺骨を納める墓石の購入費用などがかかります。
家族のお墓に埋葬することは、故人を敬う気持ちを形にする供養方法だと言えるでしょう。
散骨して遺骨を自然に還す
散骨とは、遺骨を自然の中に撒いて供養する方法です。
山や海、川など、故人の思い出の場所や、自然豊かな場所で行うことが多いです。
散骨のメリットは次の通りです。
- 故人を自然に還すことができる
- 墓地の管理や費用の負担がない
- 場所を選ばず、自由に供養できる
一方で、散骨には法的な規制があるため、許可を得る必要があります。
また、遺骨を手放すことへの抵抗感から、散骨を選ばない方も少なくありません。
散骨は、故人の自然への回帰を願う、自由な発想の供養方法と言えます。
手元供養して自宅で大切に保管する
手元供養とは、遺骨を自宅で保管し、供養する方法です。
遺骨を家族の身近に置くことで、いつでも故人を偲ぶことができます。
手元供養のメリットは以下の通りです。
- 故人をいつも身近に感じられる
- お墓参りの手間や費用がかからない
- 自由に故人を偲べる
ただし、遺骨を自宅で保管することに抵抗がある方や、遺骨の取り扱いに不安を感じる方もいるでしょう。
また、将来的な遺骨の行き先についても、家族で話し合っておく必要があります。
手元供養は、故人とのつながりを大切にしたい方におすすめの供養方法です。
故人への思いを胸に、ご自身に合った供養方法を選びましょう。
まとめ
墓じまいの費用について、相場や内訳、抑える方法、補助金制度、手続きの流れ、遺骨の供養方法まで詳しく解説してきました。
墓じまいの費用相場と内訳を理解するためのポイントは以下の4つでした。
- 墓石撤去と処分の費用は平均〇〇万円かかる
- 遺骨の改葬先により必要な費用が変わる
- 墓地管理料などの付帯費用も考慮する必要がある
- 業者によって見積もり金額に大きな差が出る
以上のポイントを押さえることで、墓じまいにどれくらいの費用がかかるのかを概算できるようになりました。
次に、墓じまい費用を抑える方法を3つ紹介しました。
- 複数の業者から見積もりを取り比較する
- 墓石は自分で処分して費用を節約する
- 遺骨の改葬先は費用の安い納骨堂を選ぶ
これらの方法を活用すれば、墓じまいの費用をある程度抑えることが可能でしょう。
さらに、生活が苦しい人でも利用できる補助金制度を3つ取り上げました。
- 生活保護受給者向けの墓地返還費補助
- ひとり親家庭への児童扶養手当
- 自治体独自の墓地管理料の減免制度
以上のような支援制度を上手に活用することで、墓じまいの費用負担を少しでも軽減できるかもしれません。
加えて、実際の墓じまいの具体的な手続きの流れを6ステップで説明しました。
最後に、遺骨の供養方法を3つ提案しました。
- 家族の遺骨と一緒のお墓に埋葬する
- 散骨して遺骨を自然に還す
- 手元供養して自宅で大切に保管する
遺骨の扱い方は人それぞれですが、自分に合った供養方法を選ぶことが大切です。
墓じまいの検討には、費用面だけでなく、手続きや供養方法など様々な観点からのアプローチが必要不可欠です。
もしあなたが「墓じまいを検討しているけれど、何から始めたら良いかわからない」「費用をできるだけ抑えたい」と悩んでいるのなら、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
きっとあなたの不安や疑問の多くが解消されるはずです。
