- 墓じまいにかかる具体的な費用を知りたい
- 改葬や墓石撤去などの処理にどのくらいお金がかかるのか不安
- 少しでも安く済ませる方法はないだろうか
こんな悩みを解決できる記事になっています!
実際に墓じまいを経験した筆者が、各工程にかかる費用相場や内訳を詳しく解説。さらに費用を抑える具体的な方法も提案しているので、経済的な不安を和らげることができるでしょう。
この記事を読み終えることで、墓じまいにかかるトータルの費用感を掴めるだけでなく、予算内で賢く進める方法がわかります!
記事の前半では『墓じまいの費用相場と内訳を解説する6つのポイント』について解説し、
記事の後半では『墓じまいの費用を抑える3つの方法』について解説しますので、ぜひ参考にしてください。
それでは本編です!
墓じまいの費用相場と内訳を解説する6つのポイント
墓じまいを行う際には、その費用相場と内訳について理解しておく必要があります。
改葬や墓石撤去、遺骨の処理など、墓じまいには様々な費用が発生します。
墓じまいの費用相場と内訳を理解するための6つのポイントは以下の通りです。
- 改葬の費用は30万円~50万円が相場
- 墓石撤去の費用は15万円~30万円が相場
- 遺骨の処理費用は5万円~10万円が相場
- 墓地返還の手数料は5万円~10万円が相場
- 墓じまい代行サービスを利用すると費用が高くなる
- 墓じまいの総費用は50万円~100万円が相場
それぞれ詳しく解説していきましょう。
改葬の費用は30万円~50万円が相場
改葬とは、遺骨を別の墓地や納骨堂に移す作業のことで、墓じまいの中でも大きな費用がかかります。
改葬には遺骨の掘り起こしや移動、新しい墓地の購入など、多くの手続きと費用が必要となるためです。
実際に、改葬にかかる費用は以下のようなものがあります。
- 遺骨の掘り起こし費用
- 遺骨の移動費用
- 新しい墓地の購入費用や永代使用料
- 墓石の建立費用
これらの費用を合計すると、改葬には30万円~50万円程度の費用が相場となっています。
ただし、新しい墓地の場所や墓石の材質によって、費用が大きく変動する可能性もあります。
事前に複数の業者から見積もりを取り、費用を比較検討することをおすすめします。
墓石撤去の費用は15万円~30万円が相場
墓石撤去とは、墓地からお墓の石材を取り除く作業のことです。
墓石の撤去には重機やトラックが必要となるため、少なくない費用がかかります。
墓石撤去の費用は以下のような内訳になっています。
- 墓石の解体と撤去作業の人件費
- 重機やトラックのレンタル代
- 撤去した石材の処分費用
これらを合計すると、墓石撤去には15万円~30万円程度の費用が相場です。
ただし、墓石の大きさや材質、アクセスの良し悪しによって、費用が変動することがあります。
複数の業者に見積もりを依頼し、適切な価格設定の業者を選ぶようにしましょう。
遺骨の処理費用は5万円~10万円が相場
墓じまいをする際には、遺骨を適切に処理する必要があります。
遺骨の処理方法としては、以下のようなものがあります。
- 散骨(海や山にまく)
- 永代供養墓への納骨
- 樹木葬への納骨
- 手元供養(自宅で保管)
遺骨の処理費用は、選択した方法によって異なりますが、おおむね5万円~10万円程度が相場です。
散骨は比較的安価ですが、永代供養墓や樹木葬は高額になる傾向にあります。
手元供養は自宅で保管するため、費用はかかりませんが、遺骨の管理が必要になります。
遺骨の処理方法は、故人の意思や遺族の考えをもとに、慎重に選択するようにしましょう。
墓地返還の手数料は5万円~10万円が相場
墓じまいをする際には、墓地の使用権を管理者に返還する必要があります。
この墓地返還の手続きには、以下のような手数料がかかります。
- 管理費の清算
- 原状回復費用
- 書類手続きの手数料
墓地返還の手数料は、墓地の契約内容や管理者によって異なりますが、おおむね5万円~10万円程度が相場です。
ただし、墓地の状態によっては、原状回復に高額な費用がかかることもあります。
返還手続きを進める前に、管理者から詳しい説明を受けておくことが大切ですね。
墓じまい代行サービスを利用すると費用が高くなる
墓じまいには多くの手続きと作業が必要なため、専門の代行サービスを利用する人も少なくありません。
しかし、墓じまい代行サービスを利用すると、費用が高くなる傾向にあります。
その理由は以下の通りです。
- 代行サービスの手数料が加算される
- 複数の業者を比較検討できない
- 不要なオプションが含まれている場合がある
代行サービスを利用する場合は、費用の内訳を確認し、必要なサービスのみを選択するようにしましょう。
また、できる範囲で自身で手続きを進められると、費用を抑えることができるかもしれません。
一概に代行サービスが悪いわけではありませんが、賢く利用することが大切ですね。
墓じまいの総費用は50万円~100万円が相場
以上の費用を合計すると、墓じまいの総費用は50万円~100万円程度が相場となります。
ただし、墓地の場所や墓石の大きさ、遺骨の処理方法などによって、費用が大きく変動する可能性があります。
また、家族の考えや故人の意思によっても、必要な費用が異なってきます。
費用を抑えたい場合は、以下のような方法が考えられます。
- 必要最低限のサービスのみを利用する
- 複数の業者から見積もりを取る
- 自治体の補助金制度を利用する
- 親族で手続きを分担する
ただし、故人への感謝の気持ちを大切にすることを忘れてはいけません。
費用面だけでなく、故人にとって最善の方法を選択するようにしましょう。
墓じまいの費用を抑える3つの方法
墓じまいには多額の費用がかかるため、できるだけ費用を抑えたいと考える人も多いでしょう。
墓じまいの費用を抑えるためには、いくつかの方法があります。
墓じまいの費用を抑える3つの方法は以下の通りです。
- 自治体の補助金制度を利用する
- 寺院や墓地の管理者と直接交渉する
- 一部の工程を自分で行う
それぞれ詳しく解説していきます。
自治体の補助金制度を利用する
墓じまいの費用を抑える方法の一つに、自治体の補助金制度を利用することがあります。
自治体によっては、墓じまいに対する補助金制度を設けているところがあるためです。
実際に、補助金制度を利用できる自治体の例は以下の通りです。
- 東京都江戸川区:改葬や墓石撤去に最大10万円を補助
- 神奈川県横浜市:改葬に最大5万円を補助
- 大阪府豊中市:改葬や墓石撤去に最大20万円を補助
このように、自治体によって補助金の内容や金額は異なりますが、うまく活用できれば費用を大幅に抑えられます。
ただし、補助金の申請には条件があることが多いため、事前に自治体の担当窓口で確認しておくことが大切です。
墓じまいを検討している方は、まずは自治体の補助金制度を調べてみると良いでしょう。
寺院や墓地の管理者と直接交渉する
墓じまいの費用を抑えるもう一つの方法は、寺院や墓地の管理者と直接交渉することです。
墓地によっては、管理者との直接交渉により、墓じまいの費用を抑えられる場合があります。
例えば、以下のようなケースが考えられます。
- 長年の付き合いがあり、管理者から割引してもらえる
- 管理者に事情を説明し、分割払いを認めてもらえる
- 管理者から他の安価な業者を紹介してもらえる
ただし、寺院や墓地の管理者との交渉は、トラブルに発展するリスクもあります。
交渉の際は、以下の点に注意しましょう。
- 要望は丁寧かつ具体的に伝える
- 相手の立場に立って考える
- 感情的にならず、冷静に対応する
管理者との上手な交渉により、墓じまいの費用を抑えられるかもしれません。
ただし、無理な要求は控え、互いに歩み寄る姿勢を大切にしてくださいね。
一部の工程を自分で行う
墓じまいの費用を抑える最後の方法は、一部の工程を自分で行うことです。
すべての工程を業者に任せると、どうしても費用が高くなってしまいます。
そこで、自分にできる範囲の工程を行うことで、費用を抑えることができます。
例えば、以下のような工程を自分で行うことが考えられます。
- 墓石の清掃や植栽の手入れ
- 必要書類の準備や手続き
- 遺骨の移動や処理
ただし、専門的な知識が必要な工程は、業者に任せた方が良いでしょう。
また、自分で行う場合は、以下の点に気をつけましょう。
- 必要な道具や材料を準備する
- 安全面に十分注意する
- 故人に対する敬意を忘れない
一部の工程を自分で行うことで、費用を抑えつつ、故人への感謝の気持ちを示すこともできます。
ただし、無理のない範囲で行うことが大切ですよ。
墓じまいの手続きの流れを理解する5つのステップ
墓じまいを行う際には、一定の手続きが必要となります。
手続きの流れを理解しておくことで、スムーズに墓じまいを進めることができるでしょう。
墓じまいの手続きの流れを理解するための5つのステップは以下の通りです。
- STEP1. 墓地の管理者に墓じまいの意思を伝える
- STEP2. 改葬許可申請書を提出する
- STEP3. 墓石の撤去と墓地の更地化を行う
- STEP4. 遺骨を新しい納骨先に移動する
- STEP5. 墓地使用権を返還する
それぞれ詳しく解説していきましょう。
STEP1. 墓地の管理者に墓じまいの意思を伝える
墓じまいの手続きの第一歩は、墓地の管理者に墓じまいの意思を伝えることです。
墓地の管理者は、寺院や自治体、墓地管理会社など、墓地によって異なります。
まずは、管理者に以下の内容を伝えましょう。
- 墓じまいをしたい旨
- 希望する時期
- 改葬先や遺骨の取り扱い方法
管理者との話し合いの中で、墓じまいの手続きに必要な書類や注意点を確認しておくことも大切です。
この段階で、管理者との信頼関係を築いておくと、以降の手続きがスムーズに進むでしょう。
円滑なコミュニケーションを心がけ、管理者の指示に従うことが肝要ですよ。
STEP2. 改葬許可申請書を提出する
墓じまいの手続きの次のステップは、改葬許可申請書を提出することです。
改葬許可申請書とは、遺骨を墓地から移動することを自治体に申請する書類のことです。
この申請書の提出先は、墓地のある自治体の担当窓口となります。
申請書には、以下の内容を記入する必要があります。
- 墓地の所在地と名称
- 墓地の使用者(申請者)の情報
- 改葬の理由
- 遺骨の移動先
また、申請書と一緒に、死亡届や埋蔵証明書などの必要書類を提出します。
書類の準備は手間がかかるため、早めに取りかかることをおすすめします。
自治体によって必要書類が異なることもあるので、事前の確認が欠かせませんね。
STEP3. 墓石の撤去と墓地の更地化を行う
改葬許可申請が受理されたら、いよいよ墓石の撤去と墓地の更地化を行います。
墓石の撤去は、重機を使った作業となるため、専門の業者に依頼するのが一般的です。
墓石を撤去した後は、墓地を更地化します。
更地化の作業内容は以下の通りです。
- 墓石の基礎部分を撤去する
- 土を平らに均す
- 必要に応じて砂利を敷く
更地化が完了すれば、墓地は元の状態に戻ります。
ただし、更地化の方法は墓地の管理者によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
この工程は故人の眠る場所を直接扱うため、慎重かつ丁寧な対応が求められますよ。
STEP4. 遺骨を新しい納骨先に移動する
墓石の撤去と更地化が完了したら、遺骨を新しい納骨先に移動します。
遺骨の移動は、以下の手順で行います。
- 遺骨を墓地から掘り起こす
- 遺骨を清掃する
- 遺骨を新しい納骨先に移動する
- 納骨の儀式を行う
遺骨の移動先は、新しい墓地や永代供養墓、納骨堂などが一般的です。
ただし、散骨や手元供養など、遺骨の取り扱い方法は人それぞれです。
故人の意思や遺族の考えを尊重しつつ、適切な方法を選択しましょう。
大切なのは、故人への感謝の気持ちを込めて、丁重に扱うことですね。
STEP5. 墓地使用権を返還する
墓じまいの手続きの最後のステップは、墓地使用権を返還することです。
墓地の使用権は、墓地管理者との契約によって得られるものです。
墓じまいが完了したら、この使用権を管理者に返還する必要があります。
返還の手続きは、以下の流れで進めます。
- 管理者に返還の意思を伝える
- 必要書類を準備する
- 管理費の清算を行う
- 返還の手続きを完了する
返還の際は、墓地が契約時の状態に戻っているか確認しておきましょう。
また、返還後も管理費の請求が来ないか、念のため確認しておくと安心です。
一連の手続きが完了すれば、晴れて墓じまいは終了となります。
故人への感謝の気持ちを胸に、新たな人生のスタートを切りましょう。
遺骨の処理方法とそれぞれの特徴4選
墓じまいをする際には、遺骨をどのように処理するかを決める必要があります。
遺骨の処理方法には、いくつかの選択肢があり、それぞれに特徴があります。
遺骨の処理方法とそれぞれの特徴4選は以下の通りです。
- 納骨堂に納める
- 散骨する
- 樹木葬で弔う
- 手元供養する
それぞれ詳しく解説していきましょう。
納骨堂に納める
遺骨の処理方法の一つに、納骨堂に納めるという方法があります。
納骨堂とは、遺骨を安置するための施設のことです。
納骨堂に納骨する主な特徴は以下の通りです。
- 宗教や宗派に関係なく利用できる
- 遺骨を永代に渡って管理してもらえる
- 参拝や法要が行いやすい
- 管理費用が必要となる
納骨堂は、自宅から離れた場所にあることが多いため、頻繁に参拝に行くことが難しい人もいるでしょう。
ただし、遺骨を手厚く保管してもらえるため、安心感があるのが大きな魅力です。
宗教色が強くない場所もあるので、信仰の有無に関わらず利用しやすいですよ。
散骨する
遺骨の処理方法の中でも、最近注目されているのが散骨です。
散骨とは、遺骨を自然の中に散布することを指します。
散骨の主な特徴は以下の通りです。
- 故人を自然に返すことができる
- 墓地の管理費用がかからない
- 好きな場所で行うことができる
- 法律上のルールがある
海や山、川など、故人ゆかりの地や思い出の場所で散骨することで、故人を偲ぶことができます。
ただし、散骨には法律上のルールがあるため、事前の確認が必要です。
また、遺骨を手放すことに抵抗を感じる遺族もいるかもしれません。
散骨は故人への感謝の気持ちを込めて、慎重に検討しましょう。
樹木葬で弔う
遺骨の処理方法として、近年人気が高まっているのが樹木葬です。
樹木葬とは、遺骨を樹木の根元に埋葬し、樹木とともに弔うことを指します。
樹木葬の主な特徴は以下の通りです。
- 自然の中で眠ることができる
- 墓石の維持管理が不要
- 植樹による環境保護につながる
- 埋葬場所が限られている
樹木葬は、自然の中で眠りたいという故人の意思を尊重できる方法です。
また、墓石の維持管理が不要なため、遺族の負担を軽減できるのも大きな利点でしょう。
ただし、樹木葬を行える場所は限られているため、希望する場所で行えるとは限りません。
樹木葬への理解を深め、故人にとって最適な方法かどうかを見極めることが大切ですね。
手元供養する
最後に紹介する遺骨の処理方法は、手元供養です。
手元供養とは、遺骨を自宅で保管し、身近に置いて供養することを指します。
手元供養の主な特徴は以下の通りです。
- いつでも故人を感じられる
- 墓地の管理費用がかからない
- 遺骨の管理責任が発生する
- 引っ越しの際の移動が必要になる
手元供養は、故人をいつも近くに感じられるという安心感があります。
また、墓地の管理費用がかからないため、経済的な負担を軽減できるのも魅力でしょう。
ただし、遺骨の管理責任は遺族に委ねられるため、覚悟が必要です。
引っ越しの際は、遺骨の移動も必要になるため、注意が必要ですよ。
遺骨の処理方法は、故人の意思や遺族の考え方によって異なります。
大切なのは、故人への感謝の気持ちを忘れずに、最適な方法を選ぶことですね。
墓じまい後の先祖供養の方法3つ
墓じまいを行った後も、先祖供養は大切にしたいものです。
墓じまい後の供養方法を知ることで、故人への感謝の気持ちを忘れずに過ごすことができるでしょう。
墓じまい後の先祖供養の方法3つは以下の通りです。
- 仏壇で手元供養する
- 納骨堂や永代供養墓で供養する
- 法要や法事を定期的に行う
それぞれ詳しく解説していきましょう。
仏壇で手元供養する
墓じまい後の先祖供養の方法の一つは、仏壇で手元供養することです。
手元供養とは、遺骨を自宅の仏壇に安置し、身近に感じながら供養することを指します。
仏壇で手元供養する際は、以下の点に気をつけましょう。
- 遺骨を清浄に保つ
- 仏具を整え、花や水を供える
- 毎日欠かさずにお参りする
- 命日や盆、彼岸に特別な供養をする
仏壇での手元供養は、故人を身近に感じられるため、心の安らぎにつながります。
また、墓地へ行く必要がないため、高齢者や体の不自由な人でも供養を続けられるのが利点です。
ただし、自宅での遺骨の管理責任は重大です。
定期的な点検と、仏壇への真摯な姿勢を忘れずに続けることが大切ですよ。
納骨堂や永代供養墓で供養する
墓じまい後の先祖供養の方法として、納骨堂や永代供養墓を利用するのも一つの選択肢です。
納骨堂や永代供養墓は、遺骨を納めるための施設です。
これらの施設で供養する主な特徴は以下の通りです。
- 宗教者による定期的な法要が行われる
- 遺骨が永代に渡って管理される
- 参拝や法事が行いやすい環境が整っている
- 管理費用が必要となる
納骨堂や永代供養墓は、遺骨を手厚く保管してもらえるため、安心感があります。
また、宗教者による法要が定期的に行われるため、先祖供養の機会が確保されているのも魅力でしょう。
ただし、管理費用がかかるため、経済的な負担は考慮しておく必要があります。
納骨堂や永代供養墓を利用する際は、費用面も含めて慎重に検討しましょう。
法要や法事を定期的に行う
墓じまい後の先祖供養の方法として外せないのが、法要や法事を定期的に行うことです。
法要や法事とは、亡くなった人の冥福を祈るための仏教の儀式のことを指します。
法要や法事を行う際の注意点は以下の通りです。
- 命日や盆、彼岸に行う
- 僧侶を呼んで読経してもらう
- 親戚や縁者を招いて行う
- 故人の好物を供える
法要や法事は、故人を偲び、感謝の気持ちを表す大切な機会です。
定期的に行うことで、先祖供養の意識を高く保つことができるでしょう。
また、親戚や縁者が集まる機会にもなるため、絆を深めることにもつながります。
先祖供養は一生涯続けるものです。
法要や法事を通じて、故人への感謝の気持ちを忘れずに過ごしましょう。
費用が高額で払えない場合の対処法2つ
墓じまいには多額の費用がかかるため、経済的な理由から踏み切れない人もいるかもしれません。
そんな時は、以下の2つの対処法を検討してみましょう。
- 分割払いやローンを利用する
- 身内や親戚に協力を仰ぐ
それぞれ詳しく解説していきます。
分割払いやローンを利用する
墓じまいの費用が高額で一括払いが難しい場合は、分割払いやローンの利用を検討しましょう。
分割払いやローンを利用するメリットは以下の通りです。
- 一括払いの負担を軽減できる
- 月々の支払い額を予算に合わせられる
- 支払い期間を選べる
- 利息がかかる
分割払いやローンを利用することで、一時的な出費を抑えることができます。
ただし、利息がかかるため、トータルの支払い額は増えてしまうことに注意が必要です。
また、支払いが滞ると信用情報に傷がつく可能性もあります。
支払い能力を見極めた上で、計画的に利用するようにしましょう。
墓じまい業者や金融機関から、適切なプランを提案してもらうのも良いですね。
身内や親戚に協力を仰ぐ
墓じまいの費用負担が大きい場合は、身内や親戚に協力を仰ぐことも一つの方法です。
身内や親戚に協力を仰ぐ際は、以下の点に気をつけましょう。
- 事情を詳しく説明する
- 無理強いはしない
- 感謝の気持ちを伝える
- お返しを忘れずに
身内や親戚に協力を仰ぐことで、費用負担を分散することができます。
また、先祖を大切にする気持ちを共有することで、家族の絆を深められるかもしれません。
ただし、無理強いは厳禁です。
あくまでも協力をお願いする形を取り、感謝の気持ちを忘れずに伝えることが大切ですよ。
お返しを込めて、お礼参りに招待するのも良い方法の一つです。
費用面で悩むことは珍しいことではありません。
周囲の協力を得ながら、できる範囲で墓じまいを進めていきましょう。
まとめ
墓じまいの費用相場と内訳、費用を抑える方法、手続きの流れ、遺骨の処理方法、先祖供養の方法、費用が高額な場合の対処法について解説してきました。
墓じまいの費用は、改葬、墓石撤去、遺骨の処理、墓地返還の手数料など、様々な内訳で構成されています。
以下の6つのポイントを理解することで、墓じまいの費用相場と内訳を把握できるでしょう。
- 改葬の費用は30万円~50万円が相場
- 墓石撤去の費用は15万円~30万円が相場
- 遺骨の処理費用は5万円~10万円が相場
- 墓地返還の手数料は5万円~10万円が相場
- 墓じまい代行サービスを利用すると費用が高くなる
- 墓じまいの総費用は50万円~100万円が相場
墓じまいの費用を抑えるには、以下の3つの方法が有効です。
- 自治体の補助金制度を利用する
- 寺院や墓地の管理者と直接交渉する
- 一部の工程を自分で行う
墓じまいの手続きは、以下の5つのステップで進めていきます。
- STEP1. 墓地の管理者に墓じまいの意思を伝える
- STEP2. 改葬許可申請書を提出する
- STEP3. 墓石の撤去と墓地の更地化を行う
- STEP4. 遺骨を新しい納骨先に移動する
- STEP5. 墓地使用権を返還する
遺骨の処理方法には、以下の4つの選択肢があります。
- 納骨堂に納める
- 散骨する
- 樹木葬で弔う
- 手元供養する
墓じまい後の先祖供養は、以下の3つの方法で行えます。
- 仏壇で手元供養する
- 納骨堂や永代供養墓で供養する
- 法要や法事を定期的に行う
もし墓じまいの費用が高額で払えない場合は、以下の2つの対処法を検討してみてください。
- 分割払いやローンを利用する
- 身内や親戚に協力を仰ぐ
墓じまいは費用面や手続きの面で不安を感じるかもしれません。しかし、事前に情報を集めて準備を進めることで、スムーズに進められるはずです。
大切なご先祖様のために、最適な墓じまいの方法を見つけてあげましょう。そして、墓じまい後も手元供養や法要などを通じて、感謝の気持ちを伝え続けることが大切です。
あなたなりの供養の形を見つけて、ご先祖様への想いを絶やさないでくださいね。